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運動不足でリスク急増!企業が押さえるべき“予防の常識”とは

テレワークや座りっぱなしの働き方が一般化し、運動不足が企業にとって深刻な経営リスクとなっています。腰痛や肩こりといった不調から生活習慣病のリスクまで従業員の健康問題はそのまま生産性低下や欠勤増加につながります。

本記事では、厚生労働省や最新研究の知見を踏まえ、企業が押さえておくべき「予防の常識」と、組織で取り組める実践的な施策を紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.運動不足が企業課題になる理由とは?
    1. 1.1.働き方の変化で「座りっぱなし社員」が増加
    2. 1.2.プレゼンティーイズム・アブセンティーイズムの影響
    3. 1.3.健康損失はそのまま「経営損失」につながる
  2. 2.運動不足が引き起こす病気とリスクを“可視化”する
    1. 2.1.生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症)との関係
    2. 2.2.メンタルヘルスや認知機能にも影響する運動習慣
    3. 2.3.リスク因子としての“運動不足”を数値で伝える方法
  3. 3.データで納得!運動量と健康指標の関係
    1. 3.1.1日何歩で病気リスクが下がる?最新研究の知見
    2. 3.2.WHO・厚労省が示す「身体活動の基準」
    3. 3.3.健康診断データと運動量の相関をどう見せるか
  4. 4.企業ができる「予防行動」の仕掛け方
    1. 4.1.やらされ感をなくす!チーム対抗型ウォーキング
    2. 4.2.毎日の“歩くきっかけ”を生み出す環境設計
    3. 4.3.可視化・フィードバックの仕組みで行動定着をサポート
  5. 5.ウェルビーイング支援ツールで“運動習慣の可視化と改善”を実現
    1. 5.1.WellWa:歩数・睡眠・飲酒の自動記録で行動を可視化
    2. 5.2.チームランキング・スタンプ機能で“楽しく続く”仕組みづくり
    3. 5.3.WellStock・WellStoreと連携して健康行動を報酬に変える
    4. 5.4.サーベイ×分析レポートで組織全体のリスクも定量管理
  6. 6.まとめ:運動不足対策が企業の未来を守る
    1. 6.1.「可視化」から始まる健康意識の変革
    2. 6.2.今こそ、義務感ではなく自発的に取り組める健康施策を

運動不足が企業課題になる理由とは?

働き方の変化で「座りっぱなし社員」が増加

テレワークやオンライン会議の常態化により、「1日中ほとんど動かない」働き方が一般化しています。

特にオフィスワーカーでは、通勤・階段・移動といった“意識しない日常の運動”が激減し、“座りっぱなし”の時間が1日8時間以上になるケースも珍しくありません。

このような運動不足の常態化は、従業員の健康にとって深刻なリスクであり、企業が対策を講じるべき重要なテーマとなっています。

プレゼンティーイズム・アブセンティーイズムの影響

  • プレゼンティーイズム(出勤しているがパフォーマンスが出ていない状態)
  • アブセンティーイズム(病気や不調による欠勤)

これらは生産性に直結する問題であり、背景には慢性的な不調・運動不足による生活習慣病のリスクが潜んでいます。

特に、腰痛・肩こり・睡眠の質の低下・集中力の低下など、“未病”の状態が放置されることで、企業全体のアウトプットが低下します。

健康損失はそのまま「経営損失」につながる

厚生労働省も、生活習慣病や精神疾患と労働損失には強い関係があるとしています。

特に中小企業では、1人のパフォーマンス低下や離脱が組織全体に与える影響が大きく、運動不足=経営リスクとして捉える視点が求められます。

運動不足が引き起こす病気とリスクを“可視化”する

生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症)との関係

運動不足は、内臓脂肪の蓄積やインスリン抵抗性の上昇を引き起こし、糖尿病や高血圧、脂質異常症の発症リスクを大幅に高めます。

特に多忙な40代以上のビジネスパーソンでは、「健診結果は要再検査だが、まだ病気ではないから…」と放置されやすく、リスクが深刻化する傾向があります。

メンタルヘルスや認知機能にも影響する運動習慣

最新の研究では、適度な運動がうつ病・不安障害の予防や改善、記憶力・集中力の向上に寄与することが明らかになっています。

つまり「歩く」「体を動かす」だけで、メンタル面のレジリエンスが高まり、仕事のパフォーマンスも改善するのです。

リスク因子としての“運動不足”を数値で伝える方法

企業が従業員の健康リスクを“自分ごと化”するには、データによる可視化が効果的です。

  • 歩数が1日3,000歩未満の社員は、糖尿病リスクが○%上昇
  • 睡眠時間6時間未満の人は、運動不足による肥満率が○%増加

このように、「あなたの運動不足が将来どんな病気につながるか」を見える化することが、行動変容への第一歩を踏み出す後押しとなります。

データで納得!運動量と健康指標の関係

1日何歩で病気リスクが下がる?最新研究の知見

米国ハーバード大学などの研究によると、1日8,000歩程度の歩行が、心血管疾患や糖尿病、がんなどの発症リスクを顕著に下げることが示されています。

8,000歩を超えるとリスク軽減効果は頭打ちになりやすく、「1日4,000〜6,000歩」でも十分な予防効果があるという報告もあります。

この“最適歩数”の提示は、運動が苦手な社員への心理的ハードルを下げるきっかけになると考えられます。

WHO・厚労省が示す「身体活動の基準」

  • WHO(世界保健機関)
    週150分以上の中強度運動(例:早歩き)を推奨
  • 厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2023」
    1日あたり約8,000〜10,000歩を目安とする

これらの基準は「1日単位」ではなく「週間の合計」でも捉えることができ、歩数イベントや週末の活動促進策とも相性がよい点がポイントです。

健康診断データと運動量の相関をどう見せるか

企業内での健康データ活用においては、以下のような相関を“見せる”ことがポイントです。

  • 歩数の多い社員ほど、BMI・血圧・血糖値の安定する傾向がある
  • 睡眠と合わせて記録した場合、メンタルヘルス指標の改善が顕著

匿名集計で部署単位・年代別などの傾向を可視化すれば、組織全体での意識改革にもつながります。

企業ができる「予防行動」の仕掛け方

やらされ感をなくす!チーム対抗型ウォーキング

“歩く”ことを義務ではなく「楽しいチャレンジ」に変えるには、部署対抗・チーム対抗イベントを行うことが効果的です。

仲間と一緒に取り組むことで、楽しさと継続性が両立できます。成果に応じたポイント報酬制度と組み合わせることで、より参加意欲が向上します。

毎日の“歩くきっかけ”を生み出す環境設計

  • 立ち話スペースや階段の利用促進ポスター
  • オフィス内を移動したくなるような“スタンプラリー”の実施
  • 会議を立ったまま行う「ウォーキングミーティング」などの推奨

無理なく自然に動ける環境設計が、運動習慣のベースになります。

可視化・フィードバックの仕組みで行動定着をサポート

歩数・体調データをグラフやランキングで見える化し、社内ポータルやアプリで共有しましょう。

「見られている」「変化がわかる」ことがモチベーションとなり、健康行動の定着につながります。

ウェルビーイング支援ツールで“運動習慣の可視化と改善”を実現

WellWa:歩数・睡眠・飲酒の自動記録で行動を可視化

スマホやウェアラブル端末と連動し、歩数や睡眠時間、飲酒頻度などを自動記録・可視化できるWellWa。

「自分の習慣を知る」ことが健康行動の第一歩になります。

チームランキング・スタンプ機能で“楽しく続く”仕組みづくり

部署・チーム単位のランキングや、ミッション達成ごとにもらえるスタンプなど、ゲーミフィケーション要素が盛り込まれています。

「続けたくなる仕掛け」により、健康習慣が自然に組織に浸透していきます。

WellStock・WellStoreと連携して健康行動を報酬に変える

歩数や参加イベントに応じて貯まったポイントを、健康飲料やスナックと交換できる制度があり、健康習慣や福利厚生との連携も円滑に進みます。

サーベイ×分析レポートで組織全体のリスクも定量管理

25問の健康サーベイにより、身体的・精神的・社会的なウェルビーイングを定量的に把握可能。

組織の健康リスクを“見える化”し、具体的な対策の判断材料になります。

まとめ:運動不足対策が企業の未来を守る

「可視化」から始まる健康意識の変革

数値で成果が確認できると、「自分もやってみよう」「継続しよう」という自発的な動機が生まれます。

企業にとっては、データに基づいた改善サイクルの実践が、経営戦略としての健康投資につながるのです。

今こそ、義務感ではなく自発的に取り組める健康施策を

運動不足対策は、単なる健康促進ではなく、組織の持続性や生産性を支える戦略的要素です。

“やらされ感”ではなく、“楽しい・役立つ・続けたくなる”設計が、今後の企業の成長を左右するカギとなります。


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