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厚生労働省に学ぶワーク・エンゲージメント×健康経営|生産性を高める仕組みと実践策

ワークエンゲージメントは、従業員が活力・熱意・没頭を持って働く心理状態を示す指標であり、健康経営の成果と生産性向上に直結します。厚生労働省の調査によれば、ワークエンゲージメントが高い社員ほど健康状態が良好で、ストレスが低く、業績貢献度も高いことが明らかです。本記事では、その定義や効果、プレゼンティーズム改善や離職率低下につながる好循環の仕組み、さらに企業が実践できる仕組みづくりや制度設計の具体策まで解説します。

目次[非表示]

  1. 1.ワーク・エンゲージメントとは?健康と生産性の関係
    1. 1.1.厚生労働省が定義する「ワーク・エンゲージメント」とは
    2. 1.2.健康状態が生産性に直結するメカニズム
    3. 1.3.ワーク・エンゲージメントがもたらす3つの好循環
  2. 2.厚生労働省の調査が示す健康×エンゲージメントの実態
    1. 2.1.調査が明らかにする相関関係
    2. 2.2.コロナ禍がもたらした変化
    3. 2.3.健康経営の成果指標としての可視化
  3. 3.健康増進でエンゲージメントを高める実践ステップ
    1. 3.1.身体・精神両面での「働きやすさ」を整える
    2. 3.2.習慣化×コミュニケーションで持続可能な健康行動へ
    3. 3.3.モチベーション設計とチーム文化への昇華
  4. 4.WellWaが実現する健康と生産性の両立
    1. 4.1.チャレ活:楽しみながら続ける運動習慣づくり
    2. 4.2.ウェルワポイント:デイリーミッションで継続的な行動変容を促進
    3. 4.3.健康選手権:部署横断で健康の輪を組織文化へ
  5. 5.データで見るWellWa導入効果
  6. 6.まとめ

ワーク・エンゲージメントとは?健康と生産性の関係

厚生労働省が定義する「ワーク・エンゲージメント」とは

ワークエンゲージメントとは、「仕事に対して活力(vigor)、熱意(dedication)、没頭(absorption)を持って前向きに取り組んでいる心理状態」を指す概念です。これはオランダ・ユトレヒト大学のシャウフェリ教授によって提唱され、厚生労働省の「令和元年労働経済の分析」でも重要な指標として位置づけられています。

出典:厚生労働省「令和元年版労働経済の分析-人手不足の下での『働き方』をめぐる課題について-

従来は、労働環境の改善やストレス軽減といった「予防」の視点から語られることが多かった「働く人の健康」ですが、ワークエンゲージメントは、単なる不調の予防にとどまらず、「いきいきと働く」状態をつくる前向きなアプローチである点が特徴です。

健康状態が生産性に直結するメカニズム

健康経営において重要視されるのが、プレゼンティーズム(出勤しているが心身不調でパフォーマンスが下がっている状態)とアブセンティーズム(欠勤や休職による労働損失)という2つの概念です。

どちらも企業にとって見えにくい損失を生む要因ですが、ワーク・エンゲージメントが高い従業員ほど、これらのリスクが顕著に低くなることが各種調査でも示されています。つまり、社員の前向きな働く意欲を育むことが、最終的には生産性の向上や業績の改善に寄与します。

ワーク・エンゲージメントがもたらす3つの好循環

ワーク・エンゲージメントを高めることによって得られる効果は、次のような好循環として企業に還元されます。

  1. 生産性の向上:心身が健康で集中力や創造性が高まり、業務効率が上がります。
  2. 離職率の低下:仕事への満足度が高まり、職場への定着意識が強まります。
  3. 企業イメージの向上:健康経営優良法人認定や人的資本開示での評価にもつながり、採用競争力が高まります。

ワーク・エンゲージメントの向上は健康と働く意味を橋渡しする概念であり、健康経営を戦略として推進する企業にとって欠かせない指標といえるでしょう。

厚生労働省の調査が示す健康×エンゲージメントの実態

調査が明らかにする相関関係

厚生労働省の「令和元年版労働経済の分析」では、「ワーク・エンゲージメントが高い群ほど、主観的な健康感が良好であり、ストレスレベルが低く、生産性も高い」という結果が得られています。特に注目されるのは、「健康状態の良さ」と「仕事への熱意」が相互に影響し合う双方向の関係です。

この結果は、健康支援が単なるコストではなく、企業のパフォーマンスを高める「投資」であるという健康経営の考え方を裏付けるものでもあります。

コロナ禍がもたらした変化

コロナ禍以降、在宅勤務やオンライン業務が定着し、従業員間のコミュニケーション機会は減少しました。厚生労働省の調査では、そうした変化が「孤立感」や「仕事の意味の喪失」につながり、エンゲージメントを下げる一因になっていることが指摘されています。

この傾向は特に若手社員や非正規雇用者に顕著であり、企業には対面・非対面を問わず「つながり」を生む工夫が求められます。

健康経営の成果指標としての可視化

厚生労働省が推奨する新たな視点のひとつが、「主観的健康感(自分自身の健康に対する認識)」と「生産性向上」の可視化です。これらは企業のKPI(重要業績評価指標)に組み込まれるようになってきており、制度の評価だけでなく、運用による「成果」を数値として示すことが重視されつつあります。

一例を挙げれば、健康管理アプリなどで行動ログや主観評価をデータとして集積・分析することで、健康支援の施策が本当に効果を上げているかを判断できるようになります。こうした可視化の取り組みが、より説得力のある健康経営推進につながります。

健康増進でエンゲージメントを高める実践ステップ

身体・精神両面での「働きやすさ」を整える

ワーク・エンゲージメントを高めるには、心身ともに働きやすい環境を整えることが出発点になります。具体的には、運動不足を防ぐための休憩時間の柔軟な取得や、オンラインでのセルフケア研修、ストレスチェックの定期実施といった制度が挙げられます。こうした環境整備は、「健康であることが当たり前」の文化をつくります。

習慣化×コミュニケーションで持続可能な健康行動へ

単発の健康イベントではなく、行動の定着には「続けられる仕掛け」が不可欠です。例を挙げると、チームで取り組む健康ミッションや部署対抗イベントのような施策は、楽しさと仲間意識を両立させる効果があります。健康行動を孤立したものにせず、コミュニケーションの一環として取り入れることで、習慣化のハードルを下げることができます。

モチベーション設計とチーム文化への昇華

従業員一人ひとりのやる気に働きかけるには、ポイント付与やランキング制度といったインセンティブの設計が有効です。さらに、部署内でお互いに声を掛け合ったり、成果を共有したりすることで、健康施策が個人の努力からチームの文化へと昇華していきます。このような双方向の関係性が、ワークエンゲージメントを着実に引き上げる鍵になります。

WellWaが実現する健康と生産性の両立

チャレ活:楽しみながら続ける運動習慣づくり

WellWaの「チャレ活」は、従業員が自発的に取り組みやすい運動・生活改善ミッションを月単位で設定できる仕組みです。運動や食生活の改善を“課題”ではなくゲーム感覚で楽しめる設計が特徴で、自然とエンゲージメントが高まります。「やらされ感がなくて続けやすい」といった効果が期待される仕組みとなっています。

ウェルワポイント:デイリーミッションで継続的な行動変容を促進

毎日の歩数や体重の記録、睡眠・食事内容の入力などに応じてポイントが付与される「デイリーミッション」は、健康行動の継続をサポートするための強力なモチベーション要素です。この仕組みを通じて、小さな行動が企業全体の健康水準向上へとつながる導線が確立されます。

健康選手権:部署横断で健康の輪を組織文化へ

さらに、WellWaでは部署対抗の「健康選手権」も実施可能です。部門を超えた横のつながりが生まれることで、職場全体に健康意識が根付きやすくなります。健康行動を共有し合い、称え合う文化が育つことで、エンゲージメントはより深く、持続的なものとなっていきます。

データで見るWellWa導入効果

部署間・世代間のコミュニケーションが業務効率を高める理由

チャレ活や健康選手権のような取り組みを通じて、普段は交流の少ない世代間・部署間でのコミュニケーションが自然に生まれます。この“副次的効果”が心理的安全性を高め、アイデアの共有や業務の連携といった面でも良い影響をもたらします。健康施策が働きやすさだけでなく、仕事のしやすさに波及することは、多くの企業で実証されつつあるのです。

まとめ

ワーク・エンゲージメントとは、ただ健康であること以上に「意欲的に、前向きに働ける状態」を企業がどう支援するかを示す指標です。

その実現には

  • データに基づく効果の可視化
  • コミュニケーションの工夫
  • 継続しやすい仕組み設計

が不可欠です。WellWaのようなツールを活用し、楽しさ・つながり・報酬を備えた環境を整えることで、組織全体のエンゲージメント向上が可能になります。

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