catch-img

ポピュレーションアプローチとは?全社員を巻き込む持続可能な健康経営の新戦略

近年、健康経営の現場で注目を集めているのが「ポピュレーションアプローチ」です。これは、特定のハイリスク層に限らず、全社員の健康意識と行動を底上げすることを目的とした戦略的な取り組みです。企業が人的資本経営を推進するうえでは、従業員一人ひとりの健康習慣を「組織文化」として定着させることが欠かせません。本記事では、ポピュレーションアプローチの基本的な考え方から実践方法までを、専門的な視点でわかりやすく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.ポピュレーションアプローチとは
    1. 1.1.ポピュレーションアプローチの定義
    2. 1.2.ハイリスクアプローチとの違いと使い分け
    3. 1.3.なぜ今、ポピュレーションアプローチが注目されているのか
  2. 2.ポピュレーションアプローチのメリット
    1. 2.1.プレゼンティーズムへの効果
    2. 2.2.ウェルビーイングと生産性の関係
    3. 2.3.「全員が主役」になることで生まれる好循環
  3. 3.実践フェーズ1:全社員を巻き込む健康文化の設計方法
    1. 3.1.健康行動を仕組み化する3つのステップ
    2. 3.2.コミュニケーションを健康の入り口に変える仕掛け
    3. 3.3.継続性を生む「小さな成功体験」の積み重ね方
  4. 4.実践フェーズ2:ポピュレーションアプローチを支える「WellWa」の仕組み
    1. 4.1.仲間と楽しむ健康アクション「チャレ活」で自然な会話を生む
    2. 4.2.部署別ランキング「健康選手権」で組織風土を可視化
  5. 5.WellWaの活用ユースケース
    1. 5.1.営業部門:隙間時間で健康施策を楽しむ仕組み
    2. 5.2.リモート企業:「健康でつながる」チームへ
  6. 6.まとめ

ポピュレーションアプローチとは

ポピュレーションアプローチの定義

ポピュレーションアプローチとは、全社員を対象に健康増進を図る施策のことを指します。

従来のように「健康課題を抱える人だけを支援する」のではなく、健康状態にかかわらず、すべての従業員の行動変容を促すことが特徴です。例えば、歩数や睡眠時間を可視化したり、食生活をチームで共有したりする取り組みが挙げられます。

この考え方は、イギリスの疫学者ジェフリー・ローズによって提唱され、 「社会全体の平均リスクを下げることが、結果的に疾患予防につながる」という公衆衛生の原理に基づいています。企業においては、「健康経営を全員のものにする」というマネジメント思想として発展しています。

出典:Rose G. Sick individuals and sick populations. Int J Epidemiol. 1985;14(1):32-38.

ハイリスクアプローチとの違いと使い分け

ハイリスクアプローチは、生活習慣病やメンタル不調など特定のリスクを抱える社員に重点的な支援を行う方法です。一方、ポピュレーションアプローチは、健康課題の有無に関係なく、全社員を対象とします。つまり、前者が「治療・介入」を目的とするのに対し、後者は「予防・文化づくり」を重視しています。両者は対立概念ではなく、補完的に組み合わせることで最大の効果を発揮する関係にあります。

ハイリスク層には医療的・専門的なサポートを、同時に全社員には「健康を楽しむ仕組み」や「行動を促す環境」を整える。この2つのアプローチを統合的に設計することで、組織全体の生産性やエンゲージメントを高めることが可能になります。

出典:厚生労働省「健康保持増進対策(THP)実施指針

なぜ今、ポピュレーションアプローチが注目されているのか

企業を取り巻く環境が大きく変化する中で、健康は単なる「福利厚生」ではなく「経営資源」として捉えられるようになりました。少子高齢化による人財不足、リモートワークの普及による孤立感、メンタル不調の増加など、様々な課題が顕在化しています。

こうした背景から、企業には「全員参加型の健康づくり」が求められています。人的資本経営の観点でも、従業員のウェルビーイングは企業価値と直結する重要な要素です。キリンビバレッジが提供する「WellWa(ウェルワ)」も日々の健康行動を仲間と楽しみながら続けられる仕組みを整備しています。

ポピュレーションアプローチのメリット

プレゼンティーズムへの効果

プレゼンティーズム(出勤していても生産性が下がる状態)は、企業にとって見えにくい損失です。軽度の疲労や睡眠不足、メンタル不調が積み重なることで、年間では一人あたり数十万円規模の損失につながることもあります。

ポピュレーションアプローチは、こうした「見えない損失」を全員で減らす取り組みです。社員一人ひとりの健康度が少しずつ上がることで、組織全体の業績が底上げされます。

ウェルビーイングと生産性の関係

ウェルビーイング(心身・社会的に満たされた状態)は、単なる幸福感ではなく、生産性を測る重要な指標です。国内外の研究では、ウェルビーイングの高い社員ほど創造性・集中力・チームワークが高く、離職率が低いことが報告されています。

「全員が主役」になることで生まれる好循環

ポピュレーションアプローチの最大の魅力は、社員一人ひとりが主役になることです。健康づくりが特定部署の業務ではなく、全社的な文化として根づくことで、「上司が率先して行動する」「チームで励まし合う」「成果を共有する」といったポジティブな循環が生まれます。

WellWaでは、チーム単位のランキングやスタンプ機能を通じて部署を超えた交流を促進。コミュニケーションを基軸とした健康経営を実現し、自然とエンゲージメントの高い組織文化が形成されます。

実践フェーズ1:全社員を巻き込む健康文化の設計方法

健康行動を仕組み化する3つのステップ

ポピュレーションアプローチを企業で実践する際は、「仕組み・可視化・参加」の3要素が鍵になります。

まず、従業員が自然に健康行動を取り入れられる仕組み(アプリ・社内イベントなど)を整えること。次に、歩数や睡眠時間などの行動データを可視化し、努力が実感できる状態をつくること。最後に、同僚やチームと共有し合う「参加体験」を設計することです。

WellWaでは、こうした循環を生み出すプラットフォームとして、日常的な行動データを部署単位で可視化。月ごとの健康テーマ(歩数・野菜・睡眠・飲酒など)を通じて、組織全体で楽しめる仕組みを提供しています。

コミュニケーションを健康の入り口に変える仕掛け

健康行動を継続させるうえで、最初の課題は「関心の低い層をどう巻き込むか」です。その解決策として有効なのが、コミュニケーションを健康の入り口にするアプローチ。例えば、社内イベントでスタンプを送り合ったり、部署対抗のランキングを競ったりする仕組みを取り入れることで、自然と健康行動への参加意欲が高まります。

WellWaでは、ゲーム性のあるイベントやリアクション機能を通じて、職場に笑顔や会話を生み出し、健康行動をチームコミュニケーションの延長として定着させます。結果として、健康の取り組みが個人の義務から「みんなで楽しむ企業文化」へと変化するのです。

継続性を生む「小さな成功体験」の積み重ね方

ポピュレーションアプローチは、一度のイベントで終わるものではなく、日常の中での継続が成果を生みます。その鍵となるのが、「小さな成功体験」を積み重ねること。

「昨日より5分多く歩けた」「夕食に野菜を1品増やせた」といった小さな達成を可視化し、本人のモチベーションや自信につなげていくことが大切です。

WellWaでは、日々の健康ミッションをクリアするごとにポイントが付与され、それをオフィス内販売「WellStock」やアプリ内EC「WellStore」で利用できます。この「努力が具体的な報酬に結びつく仕組み」が、健康行動を継続させる強力なドライバーとなります。

実践フェーズ2:ポピュレーションアプローチを支える「WellWa」の仕組み

仲間と楽しむ健康アクション「チャレ活」で自然な会話を生む

ポピュレーションアプローチを成功に導くには、社員が「義務だからやる」のではなく、「楽しいから続けたい」と思える仕組みが欠かせません。WellWaでは、1か月単位で行うチーム参加型イベント「チャレ活」を通じて、ウォーキング・睡眠などの健康テーマに沿った行動を記録・共有できます。
このチャレ活は、単なる健康イベントではなく、社内コミュニケーションのきっかけとしても機能します。スタンプを送り合ったり、仲間の進捗を見て励まし合ったりすることで、職場内の心理的安全性が高まり、「健康」が共通言語となるチーム文化が育まれます。その結果、健康行動が「個人の努力」ではなく、「チームで楽しむ活動」へと変化します。

部署別ランキング「健康選手権」で組織風土を可視化

WellWaでは、毎月設定された健康テーマ(歩数・野菜摂取・睡眠・飲酒など)をもとに、部署別ランキング「健康選手権」が自動で生成されます。

この仕組みにより、従業員一人ひとりの取り組みが組織単位で可視化され、部署間で自然な会話や競争が生まれます。

例えば、ある月は「平均歩数」、次の月は「野菜摂取量」といったように、テーマが変わることでマンネリ化を防ぎながら、年間を通じて継続的な健康行動を促進します。また、集計データを分析することで、各部署の傾向や課題が明確になり、エンゲージメントや組織風土づくりの定量的評価としても活用可能です。

WellWaの活用ユースケース

営業部門:隙間時間で健康施策を楽しむ仕組み

営業職など外出が多い社員にとって、従来の健康施策はオフィス中心で参加しづらいという課題があるかもしれません。WellWaはスマートフォン完結型のため、移動時間や休憩時間でも健康記録が可能です。さらに、ランキングやチャレ活を通じて他拠点の営業チームとも交流できるため、遠隔地にいても「仲間と一緒に取り組む感覚」を維持できます。

営業成績のように「見える化」されることを重視する職種においては、ポイントやスタンプなどのゲーミフィケーション要素がモチベーション維持に効果的です。

リモート企業:「健康でつながる」チームへ

リモートワークが定着した今、「雑談が減って孤立しやすい」「チームの一体感が薄れる」といった課題は少なくありません。WellWaの機能は、まさにこの課題を補う設計です。スタンプ機能やチームランキングを活用することで「健康を通じてつながる」デジタルコミュニケーションを生み出します。健康行動を支え合うこの仕組みは、リモート組織の心理的距離を縮め、エンゲージメントの維持やチームの一体感向上に寄与します。

まとめ

ポピュレーションアプローチは、「一部の社員を対象にした支援」から一歩進んだ、全社員を主役にした持続可能な健康経営モデルです。WellWaのようなプラットフォームを活用することで、個人の努力任せにせず、楽しみながら続ける仕組みを通じて、健康とエンゲージメントの両立が実現します。

健康経営の成功は、特別な施策ではなく、日々の小さな習慣を文化として根づかせることから始まります。まずは、社内で健康をきっかけとしたコミュニケーションを生み出し、組織全体で「健康が当たり前になる」環境づくりを始めてみてください。

CONTACT

健康経営や福利厚生でお悩みの方は
お気軽にご相談ください

ご相談・お問い合わせ

ご不明な点はお気軽に
お問い合わせください

資料ダウンロード

人気のお役立ち資料は
こちらから

コラム閲覧ランキング