
女性特有の病気を正しく理解し、男女が支え合う職場へ〜健康経営担当者が実践すべき「学びと共感」によるウェルビーイング経営
PMS(月経前症候群)や更年期障害など、女性特有の健康課題は日常生活だけでなく、仕事のパフォーマンスにも大きく影響します。しかし、その症状は外から見えにくく、本人も「我慢して働く」ケースが多いのが現実です。
近年、健康経営の一環として、企業が「女性特有の病気」に対する理解を深め、支援策を整える動きが広がっています。本記事では、働く女性が抱える不調の実態と背景、企業が取るべき支援の方向性を解説します。また、キリングループのWellWa(ウェルワ)による「女性の健康セミナー」など、学びと共感を軸にした実践事例も紹介します。
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なぜ「女性特有の病気」に注目が集まっているのか
働く女性が抱える健康課題の実態
日本では女性の労働力率が上昇し、管理職や専門職として活躍する人財も増えています。一方で、月経痛、PMS、更年期障害、不妊治療など女性特有の健康課題を抱えながら働く層も増加しています。
厚生労働省の調査によると、働く女性の約7割が「何らかの健康課題が仕事のパフォーマンスに影響があると感じる」と回答し、約3割が「妊活・不妊治療・更年期症状・女性特有の疾病は影響がある」と回答しています。不妊治療による離職、更年期によるキャリア中断なども社会課題となっており、今や企業には「個人の努力」ではなく「仕組みで支える健康経営」が求められています。
出典:厚生労働省「職場における女性特有の健康課題」
「プレゼンティーズム」による見えない損失
出勤していても、体調不良などで生産性が低下している状態を「プレゼンティーズム」と呼びます。女性特有の疾患によるプレゼンティーズムは、欠勤を伴わないため見過ごされがちですが、企業にとって「見えない損失」を生み出します。
特にPMSや更年期症状は、集中力の低下・気分の変化、睡眠の質の悪化を引き起こし、職場ストレスの増大にも関係します。2021年にNHKが行ったアンケート調査の結果をもとにした試算では、「更年期離職」による労働損失は年間約6,300億円(うち女性は約4,200億円)と明記されています。
社員一人ひとりの体調変化を理解し合える職場づくりこそが、企業の生産性向上の基盤となります。
出典:東京都「働く女性のウェルネス向上委員会 専門家コラム」
健康経営度調査でも問われる女性支援
経済産業省が実施する「健康経営度調査」でも、女性の健康支援に関する項目が年々強化されています。具体的には以下のような取り組みが評価対象とされています。
女性特有の健康課題への教育・啓発セミナーの実施
検診(乳がん・子宮頸がんなど)受診率の向上
妊娠・出産・更年期に関する相談体制の整備
女性の健康支援は今や「企業価値を高める社会的テーマ」として位置づけられています。WellWaが提供する「女性の健康セミナー」では、PMS・更年期・ホルモンバランスの変化を科学的に学び、組織全体で支え合う風土づくりを目指しています。
出典:
・健康経営優良法人2025(中小規模法人部門)認定要件
・経済産業省「健康経営における女性の健康の取り組みについて」
女性特有の病気とは?症状・原因・予防の基礎知識
生理・PMS(月経前症候群)
PMSはホルモン変動により頭痛、腹痛、倦怠感、イライラなどが生じる症候群で、働く女性の約8割が経験すると言われます。特にストレスや睡眠不足が重なると症状が悪化し、集中力の低下や欠勤の原因となります。
企業がまず取り組むべきは、正しい知識の共有です。休暇制度や業務配慮に加え、PMSを「理解してもらえる」職場づくりが重要です。
更年期障害・ホルモン変化
更年期は40〜50代に多く、ホルモン分泌の低下によってほてり、発汗、不眠、気分の落ち込みなどが現れます。自然な体の変化であり病気ではありませんが、周囲の無理解や孤立が症状を悪化させることもあります。
子宮筋腫・乳がんなどの婦人科系疾患
女性の健康課題として特に注意すべきなのが、婦人科系疾患の早期発見・早期治療です。子宮筋腫、子宮内膜症、乳がんなどの女性特有の病気は、初期症状が乏しいため定期検診が不可欠です。しかし、忙しさを理由に受診を後回しにする人も少なくありません。
企業は、婦人科検診を健康診断に組み込み、受診率を可視化するなどの工夫が必要です。
健康経営担当者が押さえるべき女性支援の考え方
「個人の問題」から「組織文化の課題」へ
女性の健康課題を個人任せにすると、施策は一過性に終わります。健康経営担当者が中心となり、管理職研修やセミナーを通じて「理解と共感」を広げることが大切です。社員が安心して相談できる風土が、心理的安全性の高い組織を生み出します。
共感を生むコミュニケーション設計
健康を話題にしやすくするには、共感を軸にした仕組みづくりが有効です。匿名アンケートやチャットでの情報共有を通じて、社員の声を拾い上げることができます。
男性社員への理解促進
女性特有の病気の理解には、男性社員の協力が欠かせません。近年は、男性管理職向けの女性の健康理解セミナーも増加しています。WellWaでは、男女で受講できる講座を通じて、支援する側・される側を超えた相互理解を促進しています。
企業ができる女性の健康支援施策
医師監修のオンラインセミナーで正しく学ぶ
最初のステップは「正しい知識を学ぶ機会」を設けることです。WellWaでは、「女性ホルモンと自律神経の関係」「更年期のセルフケア」「働く女性のメンタルヘルス」など、専門家が講師を務めるセミナーを多数提供しています。全国の拠点からオンラインで参加でき、録画視聴も可能なため継続的な学びが実現します。
デジタル支援で楽しく続ける健康習慣
セミナーで知識を得た後、行動につなげるためには「日常のフォローアップ」が欠かせません。WellWaアプリでは、日々の健康行動(歩数・睡眠・食事など)をサポートし、実践ごとにポイントが貯まる仕組みを導入。仲間と励まし合う「チャレ活」機能で、前向きに取り組めます。
男女がともに学び・支え合う文化へ
性別を問わず健康を理解し合える職場では、自然な助け合いが生まれます。女性の健康への理解が進むことで、「つらそうだけど声をかけていいのかな?」という迷いが、「今日は在宅に切り替えますか?」「この業務は自分が引き取りますよ」といった具体的なサポートの行動につながります。その結果、誰か一人に負担が集中することを防ぎながら、お互いのコンディションを尊重し合える職場環境が育まれ、心理的安全性やエンゲージメントの向上にもつながっていきます。
WellWaが実現する「学び×共助」のウェルビーイング経営
継続的な情報発信による定着
WellWaでは「ウェルネス通信」を通じ、女性の健康やセルフケア、管理職向けアドバイスを定期発信しています。学びを定着させ、組織全体の心理的安全性を高めています。
自社課題に合わせたセミナー設計
WellWaは企業の課題に応じてテーマをカスタマイズできるのも特徴です。女性が多い職場ではPMS・更年期支援の内容にしたり、男性中心の職場では理解促進を重視するようなテーマにしたりするなど柔軟に対応することができます。
※カスタマイズは講師と相談して決めます。
まとめ
女性特有の病気への理解と支援は、これからの健康経営における最重要テーマです。
PMSや更年期、不妊治療といった課題を個人の悩みで終わらせず、学びと共感で支え合う職場文化を育てることが、真のウェルビーイング経営の第一歩です。
WellWaは、セミナーとデジタル支援ツールを通じて、「学び(Education)」と「共助(Empathy)」を企業に実装します。社員一人ひとりの健康が企業全体の活力へとつながるーそれが、WellWaが目指す循環型の健康経営です。


