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運動で整えるメンタルヘルス|社員の心を強くする「科学的×実践的」アプローチ

ストレス、睡眠不足、リモートワークによる孤立—。働く環境の変化とともに、心の不調を抱える社員が増えています。こうした中で近年注目されているのが、「運動によるメンタルヘルス改善」です。

運動は脳科学や心理学の両面から「心の健康を支える最も効果的な予防策の一つ」とされ、企業の健康経営施策にも広がりを見せています。本記事では、運動とメンタルヘルスの関係を科学的に整理し、企業が実践できる具体策を紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.メンタルヘルスと運動の関係を理解する
    1. 1.1.なぜ今「運動」がメンタルケアのキーワードなのか
    2. 1.2.運動が脳と心に与える科学的メカニズム
    3. 1.3.WHO・厚労省も注目する「運動によるメンタルヘルス改善効果」の研究事例
  2. 2.職場のメンタルヘルス課題の役割
    1. 2.1.ストレスチェックから見える現状
    2. 2.2.リモートワーク・孤立・エンゲージメント低下
    3. 2.3.運動不足が引き起こすメンタルリスクの連鎖
  3. 3.運動によるメンタルケアの実践とWellWaの活用
    1. 3.1.有酸素運動でストレス耐性を高める
  4. 4.WellWaが生み出す「つながり×運動」の相乗効果
    1. 4.1.WellWaとは:個人の健康をみんなの輪に変える仕組み
    2. 4.2.ゲーミフィケーションで継続率を高める
    3. 4.3.ポイント・WellStock・WellStoreがつなぐ「運動→報酬→幸福感」サイクル
  5. 5.健康経営としての運動導入戦略
    1. 5.1.導入の3ステップ
    2. 5.2.継続と成果の可視化
    3. 5.3.効果測定:メンタル指標・離職率・生産性の変化を追う
    4. 5.4.まとめ

メンタルヘルスと運動の関係を理解する

なぜ今「運動」がメンタルケアのキーワードなのか

かつて運動は「身体の健康維持」のためのものとされていましたが、いまやその役割は大きく変わっています。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」でも、「運動はストレス解消、うつ症状の軽減、睡眠改善などの効果がある」と明記されています。

デジタル化やリモートワークにより、運動不足が進行する今、「体を動かすこと」は心の不調を防ぐための戦略的な投資へと変わりつつあります。

出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)

運動が脳と心に与える科学的メカニズム

運動は、脳の働きや感情の安定に直接作用します。

  1. 幸福ホルモン(セロトニン)やドーパミンの分泌促進
    ウォーキングなどの軽運動は気分の安定や睡眠リズムの改善などに寄与します。

  2. 脳の神経可塑性(ニューロプラスティシティ)の向上
    有酸素運動は脳の海馬(記憶や感情制御を担う領域)を刺激し、ストレス耐性を高めるBDNF(脳由来神経栄養因子)の分泌を促します。

  3. 自律神経の安定化と炎症抑制
    定期的な運動は交感神経・副交感神経のバランスを整え、慢性的な炎症を抑制します。

こうした科学的作用が、「気分が晴れる」「気持ちが前向きになる」といった心理的改善につながります。つまり、運動は単なるリフレッシュではなく、脳科学的に基づくメンタルケアなのです。

出典:
・河合克尚「身体活動の効果と心身健康科学」心身健康科学 18巻2号, 2022年
・野藤悠・諏訪雅貴・佐々木悠・熊谷秋三「脳由来神経栄養因子(BDNF)の役割と運動の影響
・奥村祐・江口輝行・亀井亮良・高橋秀典「運動後の自律神経活動と心理的効果

WHO・厚労省も注目する「運動によるメンタルヘルス改善効果」の研究事例

世界保健機関(WHO)は2023年の報告で、「運動は抑うつや不安の症状を軽減し、心の健康を改善する効果がある」と発表しています。定期的な身体活動は、脳の働きを高め、ストレス耐性を強化するという科学的エビデンスが蓄積されています。

また、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」でも、運動がストレス解消や睡眠改善など、健康維持に役立つことが明記されています。運動は「体を整える」だけでなく、「心の安定」にも欠かせない生活習慣として位置づけられています。

このように、国際的にも国内的にも「運動は心の健康を守る重要な要素」であることが共通して示されており、企業がメンタルヘルス施策に運動を取り入れることは、科学的にも理にかなったアプローチといえます。

出典:
World Health Organization(WHO): Physical activity – Fact sheet
・厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023

職場のメンタルヘルス課題の役割

ストレスチェックから見える現状

2015年のストレスチェック制度義務化以降、多くの企業が従業員のストレス状況を可視化しています。しかし、厚労省の調査では、約6割の労働者が「強いストレスを感じている」と回答。制度としての実施率は高くても、対策設計が不十分な企業が少なくありません。

ストレス軽減には、チェック後の「行動支援」が不可欠です。その中でも運動は、簡単かつ継続可能な改善策として注目されています。

リモートワーク・孤立・エンゲージメント低下

リモートワークの普及で働き方の自由は広がりましたが、孤立感やチームの一体感孤独感の増大が深刻化しています。

経済産業省の調査では、テレワークの普及により「コミュニケーション不足」や「孤独感の増大」を課題とする企業が多いことが示されています。

こうした孤立は、モチベーションの低下やメンタルヘルス不調につながるだけでなく、生産性・創造性・チームワークの希薄化といった組織課題を引き起こす要因にもなります。

こうした課題を解消するために、多くの企業が「運動を通じた社内交流促進」に取り組み始めています。たとえば、オンラインウォーキングイベントや部署対抗の歩数チャレンジなど、身体を動かしながら自然とコミュニケーションを生む仕掛けが効果的です。

出典:経済産業省「令和3年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(テレワーク推進に資する先駆的な事例等調査研究)

運動不足が引き起こすメンタルリスクの連鎖

厚労省のデータによれば、成人の平均歩数はこの10年で男女とも有意に減少しています。運動不足が進行している現状は、うつ病・不安障害・睡眠障害などの発症リスクを高め、仕事中の集中力や判断力の低下にもつながりかねません。さらに、学術研究でも、適度な有酸素運動がストレスホルモン(コルチゾール)の低下や気分の安定と関連しているという報告があります。

また、運動不足は生活習慣病や慢性疲労を悪化させ、身体的疲労 → 睡眠の質低下 → メンタル不調という負のスパイラルを生みます。昼休みの5分ストレッチ、1駅歩く「アクティブ通勤」など、職場での「ちょっとした運動」が、この連鎖を断ち切る最初の一歩になります。

出典:
・厚生労働省「令和5年 国民健康・栄養調査
Zschucke, E. et al. Physical activity as a stress buffer: evidence from cortisol studies. Frontiers in Psychology, 2015.

運動によるメンタルケアの実践とWellWaの活用

有酸素運動でストレス耐性を高める

週に3回、30分の軽い有酸素運動(ウォーキング・サイクリングなど)は、ストレスホルモン「コルチゾール」を抑え、気分を安定させます。研究では抗うつ薬と同等のストレス軽減効果も報告されています。

健康アプリ「WellWa」を活用すれば、歩数記録やチーム参加機能により、楽しみながら継続できる運動文化を自然に育てることができます。

WellWaが生み出す「つながり×運動」の相乗効果

WellWaとは:個人の健康をみんなの輪に変える仕組み

WellWa(ウェルワ)は、キリングループが提供する健康経営支援アプリです。個人の健康行動を可視化し、仲間と励まし合う仕組みで、 「一人で頑張る」から「みんなで楽しむ」健康習慣へと変化を促します。

アプリ内でのチャレンジやランキングを通じ、運動が会話・称賛・共感を生む心理的効果が生まれ、孤立の防止やストレス緩和にもつながるでしょう。

ゲーミフィケーションで継続率を高める

WellWaの人気機能である「チャレ活」は、チーム単位で運動や健康習慣に取り組むチャレンジ型プログラムです。ウォーキングや睡眠といったテーマで、部署や仲間と競い合いながら参加できます。

また「健康選手権」では、部署ごとに運動量や健康アクションをランキング化。このようなチームで運動や健康習慣に挑戦するプログラムは、部署単位の競争やポイント報酬により、楽しみながら継続できます。

ポイント・WellStock・WellStoreがつなぐ「運動→報酬→幸福感」サイクル

WellWaでは、運動や健康行動の達成によって「ウェルワポイント」が付与されます。このポイントは、社内の福利厚生と連動して「WellStock」や「WellStore」で利用可能です。

  • WellStock:オフィス内で健康ドリンクを手に取れるミニストア型仕組み

  • WellStore:オンラインで健康関連商品と交換できる福利厚生サービス

この「運動 → ポイント → ごほうび」というサイクルは、心理学的に“報酬系ドーパミン”を刺激し、運動習慣の定着と幸福感の向上を同時に実現します。単に「健康になる」ではなく、自分をいたわる体験として継続できることが、メンタルヘルスの観点でも大きな価値を持ちます。

健康経営としての運動導入戦略

導入の3ステップ

運動プログラムを社内に導入する際は、以下の3ステップで設計するのが効果的です。

  1. 現状分析:ストレスチェックや勤怠データから課題を把握

  2. 設計:部署単位・職種別に適した運動テーマを設定

  3. 浸透:WellWaなどのデジタルツールを活用して全社員に展開

この流れを体系化することで、運動を企業文化に定着させることができます。

継続と成果の可視化

WellWaでは、歩数や運動参加率などをダッシュボードで分析できます。導入後は、ストレス指標や離職率、生産性などを定期的に追跡し、健康経営を「感覚的」「戦略的」な取り組みへと進化させましょう。

効果測定:メンタル指標・離職率・生産性の変化を追う

導入後は、効果を数字で可視化することが重要です。代表的な効果測定指標としては、以下が挙げられます。

  • サーベイでの現状数値分析

  • 欠勤・離職率の減少

  • プレゼンティーズム(出勤時の生産性低下)の改善

こうしたデータを定期的に追跡・分析することで、健康経営が「感覚的施策」から「経営戦略の一部」へと昇華します。

まとめ

運動は、心を整える最もシンプルで持続可能なメンタルケアです。WellWaを活用すれば、運動を「つながり」と「楽しさ」に変え、社員が前向きに働ける職場をつくることができます。

健康経営のゴールは、「全員が心身ともにいきいき働ける組織」を実現すること。今日からできる小さな運動習慣が、社員のメンタルと企業の未来を強くします。

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