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“形だけ”では終わらせない!ウェルビーイングサービスで本当に文化をつくる方法とは?

社員のウェルビーイングを組織全体に浸透させるために、人事担当者が押さえておくべき視点と、企業が実践できる考え方や工夫を紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.ウェルビーイングサービスの種類とそれぞれの特徴
    1. 1.1.ウェルビーイングサービスの主なタイプ|メンタル支援・フィットネス・キャリア支援・サーベイなど
    2. 1.2.デジタルアプリと人的サービスの特徴・選び方
    3. 1.3.ウェルビーイングサービスと社内制度の連携ポイント:福利厚生・人事制度との統合
  2. 2.ウェルビーイングサービス導入で得られる3つのメリット
    1. 2.1.1.離職率低下・エンゲージメント向上・プレゼンティーズム改善
    2. 2.2.2.健康経営・ESG対応で未来の企業価値創出
    3. 2.3.3.Z世代の関心を引くウェルビーイングサービスの採用・ブランディング強化
  3. 3.主要ウェルビーイングサービス3選|特徴・費用・サポート体制
  4. 4.成功するウェルビーイング施策とは?
    1. 4.1.中小企業・大手企業それぞれの導入事例
    2. 4.2.社員の満足度を向上させる取り組み事例
    3. 4.3.形骸化を防ぐ運用の工夫とPDCA
  5. 5.ウェルビーイングサービス導入に向けたステップと注意点|人事が知っておくべき実務対応ポイント
    1. 5.1.社内課題の可視化とニーズ分析
    2. 5.2.経営層の説得に使える資料・KPIとは
    3. 5.3.スムーズな社内浸透のための運用設計
  6. 6.ウェルビーイング導入でよくあるQ&A
  7. 7.まとめ|ウェルビーイングサービスは“施策”ではなく“文化”に


ウェルビーイングサービスの種類とそれぞれの特徴

ウェルビーイングサービスの主なタイプ|メンタル支援・フィットネス・キャリア支援・サーベイなど

企業向けのウェルビーイングサービスには、さまざまなタイプがあり、代表的なものは以下のとおりです。


  • メンタルヘルス支援:カウンセリングサービス、ストレスチェック支援
  • フィットネス支援:オンラインジム、運動促進プログラム
  • キャリア支援:コーチング、リスキリング支援
  • ウェルビーイングサーベイ:エンゲージメント・ストレス測定


これらは単独でも導入可能ですが、組み合わせることで相乗効果が得られます。


デジタルアプリと人的サービスの特徴・選び方

デジタルアプリ型サービス(例:健康アプリ、瞑想アプリ)は、コストパフォーマンスが高く、全国展開やリモート勤務にも対応しやすい一方で、人的サービス(例:対面カウンセリング、ワークショップ型プログラム)は、個別対応力や深いコミュニケーション支援に強みがあります。企業の規模、社員属性、運用体制に応じて、適切なバランスを考えることが重要です。


ウェルビーイングサービスと社内制度の連携ポイント:福利厚生・人事制度との統合

ウェルビーイングサービスは、単独導入するだけでは定着しません。既存の福利厚生制度(健康診断、ストレスチェック)や人事施策(評価制度、キャリア開発支援)との統合を意識し、会社が真摯に取り組んでいることを示すことが求められます。



ウェルビーイングサービス導入で得られる3つのメリット

1.離職率低下・エンゲージメント向上・プレゼンティーズム改善

ウェルビーイング施策に力を入れている企業では、離職率低下、エンゲージメントスコア向上、プレゼンティーズム(出社しているがパフォーマンスが低い状態)の改善が見られます。社員の活力が企業全体のパフォーマンス向上に直結しているのです。


2.健康経営・ESG対応で未来の企業価値創出

健康経営優良法人認定や、人的資本開示義務への対応としても、ウェルビーイング施策は強力な武器になります。社員の幸福度向上に向けた投資は、単なるコストではなく、未来の企業価値創出への重要な投資と位置づけられています。


3.Z世代の関心を引くウェルビーイングサービスの採用・ブランディング強化

若年層(特にZ世代)は、給与や役職よりも「自分らしく健康に働けるか」を重視する傾向にあります。ウェルビーイング重視企業であることを社外に発信することは、採用競争力向上、企業ブランディング強化に直結します。



主要ウェルビーイングサービス3選|特徴・費用・サポート体制

人気サービスの一覧

サービス名
特徴
価格帯
(月額)
推進担当者への
サポート体制
URL
WellWa
健康記録、チームイベント、キリンの健康飲料とポイント交換、サーベイ分析
1人
250円~
導入支援・効果測定サポートあり
Meditopia for work
睡眠・瞑想・ストレス管理特化型アプリ
1人
350円~
専属アカウントマネージャー付きのプランもあり
MELON
ストレス値の可視化とメンタルトレーニング・プログラムの実施
1人
450円〜


継続的なサポートで結果にコミット



成功するウェルビーイング施策とは?

中小企業・大手企業それぞれの導入事例

中小企業では、オンライン型ウェルビーイングアプリを導入し、参加しやすい環境を整えていく事例が成功しており、大手企業では、対面ワークショップとサーベイツールを組み合わせ、部署ごとの課題に応じたプログラム設計を行うことで高い成果を上げています。


社員の満足度を向上させる取り組み事例

成功事例に共通するのは、「義務」ではなく「自分ごと化」を促す工夫です。例えば、健康チャレンジへの自発的な参加、ポイント制度によるリワード設計、成果発表会など、ポジティブな体験とフィードバックの機会を意図的に組み込んでいます。


形骸化を防ぐ運用の工夫とPDCA

実施後のフォローも重要です。必ずアンケート結果などで得られたデータを振り返り、改善サイクル(PDCA)を回す仕組みが不可欠です。サーベイ結果をもとに次回施策をブラッシュアップすることも有効です。担当者でミーティングを行い、小さな改善を積み重ねることが成功への近道です。



ウェルビーイングサービス導入に向けたステップと注意点|人事が知っておくべき実務対応ポイント

社内課題の可視化とニーズ分析

すぐに施策を導入するのではなく、まず社内サーベイやヒアリングを実施し、必要な支援を見極めることが重要です。課題がメンタルヘルスなのか運動不足なのか、社員一人ひとりのニーズを的確に把握しましょう。


経営層の説得に使える資料・KPIとは

経営層への提案時には、人的資本開示や健康経営銘柄の評価に関連する指標(エンゲージメントスコア、離職率、プレゼンティーズム改善など)を盛り込むと説得力が増します。「企業価値向上」「採用競争力強化」など、経営インパクトに直結するメッセージを添えることがポイントです。


スムーズな社内浸透のための運用設計

施策導入後は、現場への定着が重要な課題となります。部門責任者を巻き込んだ説明会の開催や、業務時間内での参加を可能とする運用ルールの整備、成果共有の機会創出などを通じて、ウェルビーイング文化を組織内に浸透させていくことが求められます。



ウェルビーイング導入でよくあるQ&A

本当に効果は出るの?測定方法は?

効果は短期的な数値の変化だけでなく、中長期的なエンゲージメント向上や離職率低下など、段階的に捉える必要があります。サーベイの結果や参加率、定性コメントを併せてモニタリングしましょう。


中小企業でも導入できる?

オンライン完結型サービスやスモールスタートプランを活用すれば、低コスト・少人数からでも導入可能です。最初は、規模に応じた柔軟な設計を心掛けましょう。


費用対効果を定量的に説明するには?

「1人当たり数千円の投資で、離職防止による数百万円のコストセーブが可能」など、人的資本経営の視点でROIを提示するアプローチが有効です。特に採用・定着率改善は、定量化しやすい成果指標です。


活用されなかったら意味がないのでは?

施策を現場に根付かせるためには、巻き込み施策(インセンティブ設計、現場マネージャー協力)が不可欠です。単なる導入告知で終わらず、具体的な利用方法の提示を行い、定着率を高めましょう。



まとめ|ウェルビーイングサービスは“施策”ではなく“文化”に

ウェルビーイングサービス導入は、単なる施策導入では完結させず、業務プロセスや組織文化に定着させることが成果創出につながります。「社員のために用意された制度」という位置づけから、「社員が日常業務の中で実際に活用し、効果を実感できる文化」へ進化させる必要があります。

最初はスモールスタートで、段階的に実行・改善を重ね、持続可能な社内文化を育てていきましょう。


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