
人気の福利厚生サービス7社を徹底比較!
企業が従業員の働きやすさや満足度を高めるために導入する「福利厚生」。その内容やサービスの選び方は、企業の規模や文化によって大きく異なります。本記事では、人気のサービス7社を徹底比較し、それぞれの特徴と選定ポイントを詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.福利厚生サービスの種類と選び方
- 1.1.企業独自の福利厚生と外部福利厚生サービスの違い
- 1.2.福利厚生サービスの種類
- 2.人気の福利厚生サービス7選
- 2.1.1. WellWa(キリンビバレッジ株式会社)
- 2.2.2. 福利厚生倶楽部(株式会社リロクラブ)
- 2.3.3. WELBOX(株式会社イーウェル)
- 2.4.4. オフィスおかん(株式会社OKAN)
- 2.5.5. OFFICE DE YASAI(株式会社KOMPEITO)
- 2.6.6. ベネフィット・ステーション(株式会社ベネフィット・ワン)
- 2.7.7. chocoZAPステーション(RIZAPグループ株式会社)
- 3.企業に最適な福利厚生サービスを選ぶコツ
福利厚生サービスの種類と選び方
福利厚生サービスにはさまざまな種類があり、それぞれに応じた選定基準があります。まずはその全体像を把握し、自社に合ったサービスを選ぶ際の参考にしてください。
企業独自の福利厚生と外部福利厚生サービスの違い
福利厚生は、大きく分けて「企業独自で提供するタイプ」と「外部サービスを活用するタイプ」があります。企業独自の福利厚生は、社内に制度を構築するため自由度が高い一方で、運用コストや人的リソースが必要です。
一方、外部の福利厚生サービスは、導入や運用が手軽で、多様なサービスをパッケージとして利用できる利点があります。中小企業など、リソースの限られた企業では外部サービスの活用が主流となってきています。
福利厚生サービスの種類
福利厚生の分類には、法律によって企業に実施が義務付けられている「法定福利厚生」と、企業が任意で導入する「法定外福利厚生」の2種類があります。
ここでは主に「法定外福利厚生」の種類について説明します。
カテゴリー別
健康支援、育児・介護サポート、ライフスタイル支援、スキルアップなど
法定外福利厚生は、たとえば、従業員の健康を支える「健康支援」、ワークライフバランスを促進する「育児・介護サポート」、日常生活を豊かにする「ライフスタイル支援」、キャリア形成に寄与する「スキルアップ支援」などがあります。自社の課題や従業員ニーズに応じて、重点的に強化すべき福利厚生を見極めることが重要です。
選定基準
コスト、従業員満足度、利便性、導入のしやすさ
福利厚生サービスを選定する際には、いくつかの重要な基準があります。まず「コスト」は、継続的な投資として妥当かどうかを見極める指標です。「従業員満足度」は、実際に利用された際の反応を測るバロメーターであり、アンケートなどで事前に把握することが効果的です。「利便性」は、スマホアプリなどを通じた便利な利用体験が重視されます。最後に企業の既存制度との親和性やサポート体制などを加味した「導入のしやすさ」も選定ポイントになります。
人気の福利厚生サービス7選
※2025年5月キリンビバレッジ調べ(最新情報と異なる場合がございます)
1. WellWa(キリンビバレッジ株式会社)
特徴
キリンビバレッジが提供しているウェルビーイングソリューション「WellWa」は、栄養バランスを意識した商品を定期的にオフィスに届けることで、従業員の健康意識向上をサポートする「WellStock」を提供しています。手軽に取り入れられる健康支援として注目されており、オフィスに冷蔵庫を設置し、野菜不足を補えるスムージーや、プラズマ乳酸菌入り飲料などを常備する形式が人気です。「WellStock」以外にも従業員が楽しめる健康イベント機能やミッション達成によるKIRINの美味しい健康飲料が購入できるポイント付与など、「楽しい健康」を体験できる健康支援アプリも提供しています。
料金プラン
「WellStock」の基本プランは販売数×200円で提供しております。初期導入費用は無料、契約期間も柔軟に設定できるため、試験導入にも適しています。
<お問い合わせはこちら>
2. 福利厚生倶楽部(株式会社リロクラブ)
特徴
福利厚生倶楽部は、旅行、グルメ、育児、介護、学習支援など多彩なメニューを網羅した総合型の福利厚生サービスです。全国の提携施設を割引価格で利用でき、従業員とその家族も利用可能なのが強みです。また、オンラインサービスにも対応しており、テレワーク下でも活用の幅が広がっています。
料金プラン
企業の従業員数規模に応じて初期費用(入会金)と月会費(従業員1人あたり)が設定されています。従業員100名未満なら入会金30,000円、月会費1人あたり1,000円、100名以上で入会金50,000円・月会費900円、1,000名以上では入会金100,000円・月会費800円といった体系です。契約期間は1年間の自動更新で、最低利用人数は1名から契約可能です。10名以下の小規模企業でも10名分の料金請求などの縛りは特になく、実際に1名から加入できます。
3. WELBOX(株式会社イーウェル)
特徴
WELBOXは、健康支援を中心に、ライフサポート、育児支援、スキルアップなど幅広いメニューを提供する会員制福利厚生サービスです。特に医療・健康系のサービスに強く、オンライン健康相談やストレスチェックなども含まれています。従業員の健康経営を推進したい企業におすすめです。
料金プラン
月額利用料は従業員数に応じた定額制で、例えば従業員99名以下の場合1人当たり月600円、100〜999名では月500円、1,000名以上なら月400円となります。初期費用として会員登録手数料が必要で、〜999名規模で50,000円、1,000名以上は100,000円です。※従業員25名以下の場合でも、最低25名分の月額料金が発生する下限設定があります。契約期間は原則1年単位(自動更新)で、料金プランは予算に応じてカスタマイズ相談可能です。
4. オフィスおかん(株式会社OKAN)
特徴
オフィスおかんは、社内に設置した専用冷蔵庫に健康的な惣菜を届けるサービスで、忙しい従業員が手軽に栄養バランスの取れた食事をとれるように設計されています。食生活の改善による生産性向上を狙う企業から高い支持を得ており、社員食堂の代替としても注目されています。
料金プラン
企業が月額定額料を負担する設置型社食サービスです。月額料金は提供エリアと設置タイプにより異なります。標準的な冷蔵庫設置プランの場合、首都圏の対応地域では月額53,700円、その他地域では月額43,100円が基本料金です。この料金には一定数の惣菜補充と運用サポートが含まれます。従業員はオフィスに設置された冷蔵庫から1品100円(税込)で惣菜を購入できます。初期導入費用は0円で、専用冷蔵庫や電子レンジ、在庫管理システムの貸与費用も月額料金に含まれます。なお、より大規模向けには自動販売機型のプランもあり、一律月額247,600円で全国対応可能です。
5. OFFICE DE YASAI(株式会社KOMPEITO)
特徴
社内に冷蔵庫や冷凍庫を設置するだけで、栄養バランスに配慮した食事を社員に提供できる健康志向の社食サービスです。冷蔵プランでは新鮮なサラダやフルーツ、お惣菜類を中心に、冷凍プランではご飯ものや麺類など主食系の冷凍ミールを中心に、毎週定期的に商品が届きます。月あたりの商品ラインナップは140種類以上にも及び、季節ごとの新商品も投入されます。
料金プラン
オフィスで野菜には提供内容に応じた月額定額プランが複数用意されています。主力のオフィスでやさいプラン(冷蔵タイプ)では、週1回の補充で月計150個のヘルシー食(サラダや惣菜など)を提供する基本プランが月額68,000円です。(利用目安人数10〜50名)
より多く利用する企業向けに、週2回補充で月180個程度のプランや月230個程度のプランもあり、利用状況に応じて契約個数を増やすこともできます。一方、冷凍タイプのオフィスでごはんプランでは月80食分(主食系の冷凍弁当など)が月額35,000円で提供されます。いずれのプランも、初回導入時に専用冷蔵庫・冷凍庫の設置費用や契約手数料として70,000円の初期費用が発生します。
6. ベネフィット・ステーション(株式会社ベネフィット・ワン)
特徴
ベネフィット・ステーションは業界最大級の総合型福利厚生サービスです。全国で140万件以上の豊富なサービスメニューが利用でき、内容はレジャー、旅行、宿泊、グルメ、育児・介護サポート、健康増進、自己啓発、ショッピングまで多岐にわたります。基本的な優待・割引サービスに加え、プランによって健康支援、教育・研修支援(eラーニングや資格取得支援)および利用促進施策が含まれます。また、カフェテリアプラン(従業員に年間ポイントを付与し、ニーズに合わせて好きなメニューを選ばせる制度)にも対応しており、企業ごとに福利厚生メニューをカスタマイズ可能です。
料金プラン
料金は1人あたり月額1,000円〜1,750円前後です。初回のみ入会金が必要で、従業員数に応じ段階設定されています。1〜10名の場合20,000円、11〜100名100,000円、101〜1,000名300,000円、1,001名以上1,000,000円の入会金です。契約期間は基本1年間で、10名以下の企業の場合でも請求は10名分が下限となります。
7. chocoZAPステーション(RIZAPグループ株式会社)
特徴
chocoZAPステーションは、フィットネスジム「chocoZAP」の施設利用や関連健康サービスを企業向けに提供する新しい形の福利厚生です。従業員の健康維持・運動不足解消を目的に、隙間時間で気軽にトレーニングできる点が人気です。特に基礎体力向上を目的とした健康経営企業に適しています。
料金プラン
企業向けフィットネス福利厚生サービスで、料金体系は大きく分けて2種類あります。
人数割プラン(法人全額負担プラン)
企業が従業員の利用料を全額負担するプランで、契約者(利用する従業員)数に応じて1人あたりの月額費用が異なります。正式な料金表は契約人数の規模によって異なりますが、目安として月会費は1人あたり1,210円〜2,750円(税込)程度になります。
分け合いプラン(法人・従業員費用シェアプラン)
企業と従業員が費用を按分して負担するプランです。こちらは最低契約人数10名からで、契約者数に応じた年間の定額料金を企業が負担し、従業員は通常のchocoZAP月会費を支払う、あるいはその逆など、具体的な負担割合はカスタマイズ可能です。料金体系はやや複雑で、企業側には年間登録料として20万円(税抜)~が発生し、利用人数に応じ追加料金が課金されるモデルになります。
企業に最適な福利厚生サービスを選ぶコツ
福利厚生サービスの導入は、自社のビジョンや社員構成に応じて選定することが大切です。以下に3つのポイントをお伝えします。
- 従業員の声を反映すること:アンケートや面談を通じて、ニーズを具体化しましょう。
- 自社の経営戦略と合致しているかを検討する:健康経営や人材定着など、自社の経営課題を解決することとリンクさせましょう。
- 自社のリソースと合致しているかを検討する:費用対効果を試算し、無理のない運用ができるかを見極めましょう。
- 継続的な改善体制を整えること:導入後も定期的に制度の有効性を検証し、柔軟に見直すことが重要です。
福利厚生を「魅力づけ」だけでなく「戦略」の一部として取り入れることで、企業価値の向上につながるでしょう。